2006/12/03

鉄道の将来

 ニュースを見ると鉄道の事故報道を聞かない日がない。管理人の利用する私鉄も1年に2回の踏切衝突事故。うち一回は死亡事故だ。管理人はそんなこともあって少し敏感になっているかもしれないが、鉄道事故が多いと感じるのは管理人だけではないだろう。
 鉄道が庶民の足となったのははるかに昔で、乗用車の歴史など及ぶところではない。しかしその現状を見回すと遅れていると言わざるを得ない。首都圏では複々線化が難しいため、車両は10輌以上の長編成化、運転本数増、路線によっては時速130キロも可能な新型車輌を導入するなどの方法で物量増と高速化に力を注ぐ。一線路上を多数の高速列車がいくつもの踏切で交通量の多い幹線道路と交差するのが日常の風景だ。カーブにあるホームなどは車輌との隙間が大きく、幅も狭かったりする。入線する車輌と人が触れそうになるホームがまだまだ多い。非常停止ボタンや高性能なATS(列車自動停止装置)を導入してもこの環境ではけっして安全は望めない。こうした危険要因を残したまま、車輌の高速化と本数増にばかり傾倒する鉄道会社に大きな責任がある。
 利用する我々も、ただただ所要時間の短縮や便利さを鉄道に求めてはならない。今の鉄道は、他路線との競争も激化する中冷静さを失い、『間違ったお客様至上主義』に走る傾向がある。狭いホームのまま、踏み切りを残したまま、目先の所要時間短縮を目指すことは更なる事故を招く。ドアが開いてもさっさと奥に入らなかったり、ドア口に固まったり、駆け込み乗車をして所要時間やダイヤを乱しているのは我々なのだ。それを棚上げして鉄道に無理をさせていないかを反省する時期が来ているのではないか。
 安全な鉄道といえば、単純には道路との立体化であるが、すぐ始められる安全対策もあるはずだ。鉄道会社は無理な所要時間の見直しを行ない、乗客は乗降マナー見直しと時差通勤の励行をすることだ。所要時間増と時差通勤は乗客、特に我々通勤客にとってはダブルパンチだが、もし鉄道会社からそうした申し出があった場合は、鉄道の将来と我々の生活のため、喜んで受け入れようではないか。

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2006/10/07

中央線新型車輌は使い捨て?

 東京の中央線車輌がこの冬に、これまでのオレンジ一色の鋼鉄製から、全面ステンレスにシンボルカラーの帯のみ塗装という、よくあるタイプに置き換わるらしい。管理人は大学の行き帰りにこの電車をよく利用したが、今では唯一となった全面オレンジ一色のこの車輌を見ると当時を思い出す。新しい車輌は機能的で故障が少ないというから実用面では望まれるべきものだが、どうにも寂しい。
 俗称「走るんです」と言われる最近のステンレス車輌。私鉄にまでよく似たものが現れていることからもわかるように、それらはパーツを広く共用してコストを下げている。さらに長く利用しても20年というこれまでの半分以下の耐用年数を最初から設定し、部品の耐用年数を必要以上に長く設計しないことも低コストに貢献している。廃車にするときに壊しやすいように、再利用しやすいように、最初から捨てることを考えている。「使い捨て車輌」と悪口される所以である。これをリサイクルやエコロジーと言って喜んでいいものか、疑問である。
 頑固な職人気質が一所懸命頑丈な製品を作って、それをこれまた頑固なユーザが大事に長く長く使うというのは、もう鉄道の世界では古いのかもしれない。いずれにしても国電101系から引き継いできたあの無骨ではあるが温かみを感じるフォルムと、全面塗装が消えるのは寂しい。関西や地方で第二の人生を歩んでほしいところだが。

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