議員のプライド
『郵政民営化を国民に問う』としたあの選挙は茶番だったわけだ。そして当時郵政民営化を反対した『罪』で追い出された元自民党議員が、再び戻ろうとしている。選挙が茶番なのは今に始まったことではないが、それよりも、阻害を受け、屈辱を強いられて、党を追い出されていながら、また戻ろうとする彼らが非常に情けなく感じる。円満に話し合いをもって、郵政民営化への協力を求められたわけでない。同じ党内の仲間を刺客として送り込まれて、選挙を邪魔され追い出されたのだ。暴力による追い出し以外の何ものでもない。自分の愛する党からそこまで非情な屈辱を受けていながらなぜ戻るのか。「政治的信念を持っていても、それを発表する場がなければ活躍できない、だから復党する。」と彼らは言い訳をするだろうが、一人になっても信念を持ち続けるのが誇りある人間の生き方であると考える。信念を世に出すためにプライドを捨てるなど愚かなことだ。復党しなければ家族が養えないというならば、妻や夫とは離別し、親からは勘当してもらう。それが嫌なら議員自体を辞める。それくらい仕事とは真剣なものではないだろうか。
管理人がもし、ろくな評価もされずに会社や上司から「おまえは邪魔だ、早く出て行け!」とばかりに阻害を受け、職場を働きにくくされたら?...。う~む、それでも今の仕事は続けたいし、だけど、プライドを優先して飛び出すかなあ。そして帰って来いと言われたら...って、おいおい! サラリーマンは議員たちと違って、一度飛び出したら元の職場や会社に戻るなんてことできないんだぞ。ひとりでつっこんでみました。
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コメント
『郵政民営化を国民に問う』としたあの選挙は、確かにおかしい選挙でしたね。『あの選挙』の前の国会での審議は、「郵政民営化の賛否」を問うものではなくて、「当時国会へ提出された法案」に対する賛否を問うものではなかったかと思います。当時、野党も「郵政民営化」に反対していた訳ではなかったような印象もあるのですが・・・。「郵政民営化」には賛成であっても、「当時提案された郵政民営化を実現するための手段」について賛成できないとした人たちも「郵政民営化反対」と見做されたのは、可愛そうでしたね。しかも衆議院ではなく参議院で否決されたことを根拠に、衆議院を解散するというのは、物事の筋道に疑問を残す結果となったようにも感じています。「その郵政民営化法案」には反対だが、修正案を出せば賛成できるという考えの持ち主も多かったようなのに、他の「郵政民営化反対組」と同じように見做されて、自民党からは公認を得られず、国民からは誤解され、静岡7区の木内さんのように刺客に敗れてしまった人はなんとも可愛そうの一言ですね。中には野田聖子さんのように、自民党に拘ってその結果当選した実力者も、今回のように詫びを入れるような形の復党では、国民の中には誤解を持つ人も多数出るような気がします。一種のパワーハラスメントのような気もしますが・・・。
例えば戦前の治安維持法。建前上は尤ものように見えても、その実は危険をはらんだ選挙だったような気もしています。
仮に『国連平和維持活動法案』という、「国連に協力し、困窮する国の平和維持活動を行うことで、日本が平和国家であることを国際的にアピールすることによって、日本の経済および文化水準の高揚をはかる」ことを趣旨とする法案が否決され、選挙となったとします。その法案の趣旨に反対する国民は少ないのでしょうが、肝心なのは具体的に何をやるかということのように思いますね。その趣旨ばかりが誇大に宣伝されて、その結果国民はその法案を支持したと見做されたとします。ところがその法律によって国民は、海外で数年間支援活動に従事する義務を課せられ、紛争地域であっても防御のための武装訓練が認められず、従わなければ罰則が設けられていたとします・・・。
投稿: | 2006/11/28 23:10
コメントをありがとうございました。全くご指摘のとおりで、郵政民営化の法案議論には様々な意見があったにもかかわらず、ろくに聞きもせず、○×マークをつけて、×のついた者は一律不良品として追い出したのです。中には有権者のどちらの考えも取り込もうと、中途半端な意見を持った議員もいたかもしれませんが、それはそれでまた議員の個性だったはずです。意見調整という言葉をニュースで都度耳にしますが、これが実は日本の政治の基本だったわけです。人それぞれ意見があるわけで、党であろうが派閥であろうが、ひととおり同じ意見を持つなどということは不自然です。時間をかけてじっくりと中庸を見つけるのが本当の意見調整です。
しかし不思議なのは、我々有権者は仮にそうした事実を知っていても自然に受け入れてしまう部分があります。むしろ周囲と違う意見を持って跳ね返っている議員を見ると、「周囲を考えて!」とか、「大人気ない」といって非難する傾向があります。これは会社の組織に似ていますね。いろいろな意見があってもお互いに周囲と調和を保つことが美徳とされます。ここでは何をしたいのかは問題ではなく、いかに同じ意見にするかに力が注がれるのです。でも国民は悲しいかな、○×白黒、わかりやすいことが好きなのです。
こんなやり方が憲法改正や危険をはらんだ法案の通過に利用されたら大変です。改憲するのかしないのか、派遣するのかしないのか、徴兵するのかしないのか、戦争するのかしないのか、降伏するのかしないのか。非常にわかりやすい議論が今後期待され、国民はその都度だまされて...
投稿: 管理人 | 2006/11/30 21:50